【事例】
英語が苦手なA君は、中間試験前に英語の担当教員B先生に呼び出されました…
B 中間試験の勉強はしっかりやってる?
A はい。一応はやってるつもりです…。
B 「つもり」じゃダメなんだよ!どういう勉強をしてるのか言ってごらん。
A 試験範囲の単語の暗記と、和訳を繰り返し読んでます。
B そんなことじゃダメだよ!いいかい?今から先生が勉強の仕方を教えるからその通りにやってくるんだよ!
−試験後−
B 今回もあまり良くなかったねぇ…。
A はい…。すいません…。
B 試験前に先生が言った通りに勉強したの?
A したつもりになってたのかもしれません…。
B そうかもしれないね。分かってるのなら、次はしっかりやるんだよ。
A はい。
この時、A君の心の中はどのようにな事が起こっているでしょうか。「先生が勉強の仕方を教えてくれたのにやらなかった自分はダメな生徒だ。」 「またお説教か。どうせ自分は何やったって英語はできるようにはならない。」
こう感じる生徒が多いでしょう。
これでは成績が上がるどころか、いっこうに成長しません。
このような接し方をしたら生徒はどのように感じるでしょう。
B 中間試験の勉強はしっかりやってる?
A はい。一応はやってるつもりです…。
B そうか。A君は英語が苦手みたいだけど、どういうところが苦手なのかな?
A うーん、単語は一生懸命覚えてて、単語のところでは点数は取れるんです。でも、それ以外の文法問題とか、長文の問題とかで全然点数が取れなくて…。
B 単語の勉強はしっかり勉強してるんだね!ちゃんとやってるじゃない!じゃあ、さらに文法問題とか長文の問題ができるようなったらどんな気持ちかな?
A すごい嬉しいと思います!
B そう。A君は英語が苦手だけどできるようになりたいんだね!
A はい!点数は取れないけど、英語は好きなんです!
B よし!じゃあ、文法問題とか長文の問題ができるようになるためにまずは何がやれるか考えてみようか?
A えーと…。テキストを毎日1ページずつ復習するようにします。
B よし、じゃあそれをやってみよう!じゃあひとつ提案なんだけど、必ず次の日に分からないところを質問しに来るっていうのはどう?できそう?
A はい!それならできそうな気がします!
−試験後−
B 今回はちょこっと点数上がったかな…。
A はい…。ちょこっとですけど!
B 試験前に決めたことをしっかりやった成果だね!
A やっぱりやれば結果が出るんですね。
B そうだね!そういう積み重ねが大切なんだよ。
A はい。また次もがんばってみます!
この時、A君はどういう気持ちでしょう。
「先生はちゃんと自分の話しを聞いてくれてる。」 「次はまた少しでも成績が上がるようにがんばろう!」こういう気持ちになる生徒が多いでしょう。
生徒の気持ちに寄り添い、生徒の話すことにしっかり耳を傾けたことで、生徒との間に信頼関係が生まれています。また、生徒自らに現状を振り返らせ、対策を考えさせたことで、自ら決めたことに責任をもって取り組んだA君は大きく成長したはずです。
教員は必ずしも全てに答えを出さなくても良いのです。
むしろ、一人一人の生徒の中にある答えに気づかせ、生徒がその答えに向かって進んで行く後押しをすることの方が、答えを教えてしまうよりも生徒の成長を促す場合があるのです。
TALKでは、生徒の成長をサポートしていくにあたって必要な、生徒の中にある本音を引き出すためのアプローチ法を学ぶことができます。
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