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 中高生意識調査レポート  
  第4回 将来どんな人になりたいですか?
  
中高生は、将来の目標をいかに考え、どのような生き方を望んでいるのだろうか。
今回の調査によれば、中高生の約9割は将来について考えているようだ。
しかしその目標像は、上昇志向はなく、個人生活優先のエンジョイ志向が強い。

【INDEX】
1.将来の目標について考えている中高生は約9割
2.上昇志向よりエンジョイ志向
3.将来について考えていない生徒ほどエンジョイ志向が強い
4.エンジョイ志向は、男子より女子、高校生より中学生の方が強い
5.まとめ
6.データ


「将来自分はどんな人になりたいのか」そんなことを最初に考えはじめるのが、この中学生・高校生の時期である。学級崩壊、2002年問題…学校・教育の在り方が問われている現在、中高生が自分の将来に対してどのように考えているのか、学校組織・教育者にとって非常に重要な問題といえるのではないだろうか。
今回、全国の中学生・高校生に対し、インターネットを利用したアンケート調査を実施に、将来どんな人になりたいのか、いくつかの事柄についての質問を行った。
   
 
1.将来の目標について考えている中高生は約9割
   
  まず、「あなたは将来の目標をはっきり決めていますか?」という質問をした。選択肢は「はっきり決めている」「漠然だが考えたことがある」「まだ考えていない」「考えたこともない」の4段階。
結果としては、約9割の生徒が「はっきり決めている」もしくは「漠然だが考えたことがある」と回答した(図表I)。自分の将来に関して考え始める時期である中高生らしい結果となった。学年別にみてみると、将来の目標を「はっきり決めている」と答えている比率が学年を追うごとに増加していることが分かる。
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2.上昇志向よりエンジョイ志向
   
  「これからの人生において、どういうことを目標にして生きていきたいか」を聞いた質問全10項目について、「とてもそう思う」と回答した中高生の比率は図表IIのとおりである。
「自分の趣味や興味をエンジョイすること」「その日その日を楽しく暮らすこと」「素敵な異性を見つけること」「平凡だが円満な家庭を築くこと」といった、個人生活を優先し、とにかく楽しければいいというような【エンジョイ志向】の項目は、半数以上が「とてもそう思う」と回答している。
一方、「高い地位に立つこと」「お金持ちになること」をはじめとする、どちらかといえば努力をして社会的に向上しようというような【上昇志向】の項目は、1割〜2割程度しか支持が得られていない。強いて言えば「他人がまねの出来ない特技をもつこと」という項目は、4割以上が「とてもそう思う」と回答している。
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3.将来について考えていない生徒ほどエンジョイ思考が強い
   
  将来について考えているかどうか(問1)によって、将来の目標像(問2)が異なるかどうかをみたのが図表IIIである。
エンジョイ志向の項目は、比較的将来について考えていない層が多いのに対し、上昇志向の項目は、将来についてはっきり決めている層の方が多いという傾向だけ明らかになった。将来をはっきり決めている生徒だけをとると「他人がまねの出来ない特技をもつこと」が3番目に多い回答になっている。
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4.エンジョイ志向は、男子より女子、高校生より中学生の方が強い
   
  続いて、将来の目標像(問2)を男女別・中高別に見てみた(図表IV・V)。
エンジョイ志向の代表項目である「自分の趣味や興味をエンジョイすること」と「その日その日を楽しく暮らすこと」は、男子よりも女子が、高校生よりも中学生がより強い志向を示している。学年が進むに従って、「楽しければよい」という志向が弱まっていくことは予想がつくが、男子よりも女子の方がエンジョイ志向であるのは、やはり、男子には親や周囲から期待がかけられていることのあらわれなのだろうか。
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5.まとめ
   
 

今の中高生の将来に対する意識調査であったが、日本がまだ高度経済成長期にあったとき、当時の中高生の将来に対する目標意識として、お金や社会的地位よりとにかくエンジョイして生きていきたいと考えただろうか。豊かさと国際的な地位を得た日本の若者の意識が、大きく変化してきていると読むのが妥当であろう。
豊かさゆえに高い目標を喪失した若者たちに何を与えていけばよいのか、教育現場にいる我々も真剣に考えていかなければいけない問題であろう。

◇最後に、自由投稿欄より
・ 「イラストレーターになってみんなの心がホッとなるような、絵本とか詩とか書いてみたいです。」「コックになって、お腹をすかしている子供たちにいっぱい食わしてやりたい!」といった子供らしい将来に対するコメントから、「とにかく、真剣に考えようとするとめんどくさくなって逃げちゃう自分がいる。」「ほんとに、言葉にできないくらい漠然としか将来やりたいことがない私にとって、塾や学校の進路選択にはほんと悩みます・・・。早くこれやりたい!っていうのみつけたーい。」という見つけられない自分の将来に対するホンネの悩みを語るものまでさまざまである。
 将来の見えている人・まだ見つけられない人・見つける気がない人、生徒はさまざまのようである。そうした生徒の将来に対する意識を敏感に捉え、教育をしていくことの重要性を強く感じた調査となった。

※詳しい分析結果は、紙幅の関係上、すべてを記すことができません。詳しい結果をお知りになりたい方は、コアネット教育総合研究所までお問い合わせください。後日、詳細な分析資料をお渡しいたします。

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6.データ
   
  ◇アンケート調査の概要
−調査内容:前述の質問内容
−調査方法:インターネットのホームページを使ったアンケート調査(択一形式、自由記入方法)。当社が運営する中高生のためのホームページ「CUBE-E.NET」の「Teen's Voice」というコーナーに参加した中高生が回答者
−調査対象:全国の中学生・高校生(ホームページ「CUBE-E.NET」の会員)
−調査期間:2002年1月10日〜2月10日(30日間)
−有効回答数:207人(中学生142人、高校生65人)
 



 
 
 
問1.あなたは将来の目標をはっきり決めていますか?
  1.はっきり決めている 2.漠然だが考えたことがある
  3.まだ考えていない 4.考えたこともない
問2.あなたはこれからの人生において、以下のようなことを目標として持って生きていきたいと思いますか?
  1.高い社会的地位に立つこと
  2.お金持ちになること
  3.平凡だが円満な家庭を築くこと
  4.社会のために貢献すること
  5.有名人になること
  6.自分の趣味や興味をエンジョイすること
  7.その日その日を楽しく暮らすこと
  8.自分が損をしても正しいことをすること
  9.他人がまねのできない特技をもつこと
  10.素敵な異性を見つけること
   
※選択肢は全て「1.とてもそう思う 2.まぁそう思う 3.あまりそう思わない 4.まったくそう思わない」 の4択。
問3.あなたは最終的にどの段階の学校まで卒業したいですか?
  1.中学 2.高校 3.専門学校 4.短大
  5.4年制大学 6.大学院 7.その他  
問4.あなたの学校での今の成績はどれぐらいですか?
  1.上 2.中の上 3.中 4.中の下
  5.下      
問5.自分の将来について何かコメントはありますか?(自由記入)
問6.今の大人たちに何か一言!(自由記入)
 
   
 
 
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